私が留学生生活を送った「国際学舎」は、台北市郊外の山の上にある。そのため、街中に出るには路線バス(小型バス)と地下鉄を乗り継ぐ必要がある。
私はバス、MRT乗り放題の定期券を買っていたが、それでも利用していたのが宿舎の専用車。朝の行きだけだが、20元で学校の門近くまで送ってくれる。
毎朝、同じ道を通るが、MRT大坪林駅近くに、どうにも気になる店があった。派手な黄色と赤色が目立つ「大埔鐵板燒」だ。存在は知っていたが、まだ入った事がなかった。
鉄板焼と言えば高級なイメージを持ってしまうが、店構えからして、そんなに高いとは思えない。むしろ、夜市の鉄板焼そのものだ。
この店の注文はほんとに簡単。注文表に肉の種類を書くだけ。すると、必ず何か聞かれる。「辣不辣(ラープラー)?」、辛くするかどうかだけ。この時は注文表に「白飯」をチェックしたが、ご飯は一杯目は無料だと言われた。
私の注文はいつも「微辣」、ちょっとだけ辛く。ほんとはこれでも辛いが、余り細かい注文は出来ない。
スープを用意していると、ご飯がすぐに運ばれて来る。そして、目の前で、大量のもやしとキャベツを炒めてくれる。しかも、頼むと野菜の量を多くしてくれる。スープは取り放題だけど、2杯もあれば十分。
鉄板焼なので、メニューには魚などもある。ネギ入りの卵焼きは、けっこう美味しい。一度、肉が苦手な友人を連れて行ったことがある。卵焼きと白飯の注文をしたら、やっぱり野菜がついてきた。これはお得だと思ったが、次に行った時は、野菜がつかなかった。
まあ、これは当然だと思った。
チェーン店ではあるが、店によりサービス内容は違う。
師範大学の近く、師大路にも「大埔平價鐵板燒」があり、その名のとおり、少し安い。しかし、野菜の増量はできません。
3泊4日の観光客がわざわざ行くような店ではないと思う。学生にとっては、満腹にもなれるし、ありがたい存在だ。
それでも、生活費を切り詰めるためだけなら、自助餐がある。
MRT緑線で、夜市のある景美を過ぎると新北市新店区の大坪林駅。今年1月にMRT環状線の一部(黄線、地図では見にくいが、駅から真っ直ぐ左に黄色の線が出ている)が開通した。今のところ、大坪林駅は始発駅になっており、地下鉄の出口が目の前にできた。
………………………………………………………………………………
日本ブログ村ランキングに参加しています。
クリックして頂けると、励みになります。