せっかく台湾まで来て中国語の勉強をしているのに、なかなか台湾人と知り合う機会がない。語学センダーで学んでいる多くの人が、同じ思いを持っていると思う。
学内にいる台湾人は、先生と売店のおばさんくらい。宿舎に戻っても、住んでいるのは外国人ばかり。
手っ取り早く話し相手になってくれるのは、宿舎のスタッフ、それに掃除のおばさんたち。用がなくても、フロントに行っては話しかけるよう、心がけていた。
中国語を話す機会を求めて、日本語を勉強している台湾人と、ほぼ毎週一度、「言語交換」をしていた。この言語交換なるもの、日本にいる時は知らなかったが、台湾では盛んだ。学校がマッチングしてくれる場合もある。
言語交換はカフェなどで行うことが多いが、こういう時に役立ったのが台湾コメダ。ゆっくりできるし、11時までに入店すると、トーストと玉子のサービスがつく。時には、国際学舎の仲間も、連れて行く事があった。
学校で、日本人に次いで多いのはベトナム人とインドネシア人。ところが、宿舎にはインドネシア人は一人も住んでいなかった。この女性も、初めはインドネシア人と思い込んでいたが、マレーシアのイスラム教徒だった。食べ物に制限があるので、店探しに苦労した。この時は南門市場のフードコート。箸は使わないようだ。
宿舎の友達とは、台中、台東、花蓮などの国内旅行だけでなく、マカオ弾丸日帰り旅行も楽しんだ。午前６時頃に出発、帰り着いたのは午前２時。それでも、世界遺産を15箇所くらいは歩いて周れた。
マカオと言えばエッグタルト。「マーガレット カフェ エ ナタ」は観光客で大人気だ。
２月中旬から８月末まで、6ヶ月と少しを国際学舎で過ごし、９月からは台湾国内旅行を楽しんだ。国際学舎は月極で住むには向いているが、短期の滞在には、あまりに不便。そのため、台北に戻って３日間は、師大夜市すぐ近くにあるホステルに泊まった。
帰国日、ホステルを引き払って師大路を歩いていたら、国際学舎に住むオーストラリア人とスイス人に出あった。きちんとしたお別れが出来ていなかったので、運が良かった。
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